今後は日露合作映画に出演予定
- 2018/5/20
- 対談
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浜田和幸 今年はご承知のように、ロシアにおける日本年で、日本におけるロシア年だから、いやがおうにもロシアに対する、日本に対する双方の関心が高まる。
だから、5月末には安倍首相もプーチン大統領と21回か22回かで首脳会談をやられることになっているので、そういった文化、芸術、いろんな分野でお互いに理解しあうっていうことが、喉に刺さったトゲと言われている政治的領土問題とかありますけれども、それも乗り越える突破力が必要だと思うのですよね。
山本修夢 そうですよね。前回、前大使のアファナシエフさんも、芸術的なものが両国を近づけるものであるとおっしゃっていました。僕はモスクワにいてすごく思いましたのは、ロシアの方は日本人がすごく大好きだっていう。親日というか、尊敬さえしているのじゃないかなって思ったのですね。
同じアジアの国の中でも日本っていうのは特別で。モスクワの方は、日本のそういう文化芸術やテクノロジーを生み出した勤勉さ誠実さみたいなものに敬意を持たれていると思いました。芸術面はアキラ・クロサワ、タケシ・キタノ、ハヤオ・ミヤザキの国と尊敬されていたし、
日本の素晴らしい電化製品や車に対しても。
日本車多いですし。
モスクワの人はあんなに日本が好きなのに、僕はロシアに行っても観光客にほとんど日本人に会ったことがなかったです。延べ2作品で8カ月ぐらいいましたけど。
浜田和幸 確かに日本人でロシアに観光旅行で行く人は、今、年間どれぐらいかな。恐らく6万人ぐらいしかいないよね。だからロシアビザセンターなんかで、そういうロシアに行く人が増えれば、もっとビジネスも発展するだろうね。
山本修夢 本当に僕、素晴らしい所だと思うのですよね。ぜひ観光旅行で。
浜田和幸 そうね。歴史もあるし、文化も芸術も凄く豊かでしょ。ただ、一般の日本人からするとロシアっていうと、ちょっと怖いというイメージ。
山本修夢 間違いない、そうですよね。
浜田和幸 で、プーチン大統領が確かに選挙で70パーセントの支持を得たとはいっても、元KGBで、すごい、得体の知れない、怖い、そういうようなイメージがどうしてもありますよね。だから、そういうものをもっと公平に見るというか、同じ人間が生きているわけだから、喜怒哀楽もあればいろんな素晴らしいところ、もっとお互い理解することによってお互いが豊かになるというのもあるので。一番手っ取り早いのは映画とかテレビとか舞台とか、そういうところから入ってくのが一番の近道だと思うのですよね。
山本修夢 そうですよね、はい。
浜田和幸 それで山本さん聞くところによると、来月6月には日露の合作の映画にも出演されるということですけど、それちょっとお話を聞かせていただく、どういうような物語・・・。
山本修夢 これは日露戦争のとき愛媛の松山に捕虜収容所があって、そこにロシア兵の方が多く収容された。ただ、普通のイメージとしてある捕虜として収容されるっていうよりも、松山の方はものすごく手厚くロシア人の方を扱われたそうで。だから、本当松山には当時の色々な話があるらしいんですよ。
浜田和幸 確かに愛媛の収容されていたロシア人と地元の人たちとは、いろんな年間を通じてお祭りを一緒にやったりとか、運動会みたいなものを一緒にやったりとか、一緒に料理を作ったりとか、すごく親しく接して、いわゆるドイツにあったような捕虜収容所だとか、
アメリカでも日本系の人たちがみんな物を奪われて、着の身着のままで収容所に押しやられたのと比べると、すごく人道的というか、とても収容所と思えないようなそういう特殊な環境だったということを、われわれよく聞いているので。
ただ、実際どうだったか?というのは、かなり歴史がたっていますから。でも、それをもう一度見つめ直すということは、日本人とロシア人との知られざる交流のエピソードっていうことにもフォーカスされるわけだから、意味がありますよね。
山本修夢 そうですよね。これは日本でも公開当然されると同時に、ロシアでも展開される予定だというふうに聞いていますので。
浜田和幸 そうですか。
山本修夢 で、ロシアの有名な俳優さんも、来月来日してご一緒するっていう。