6) まだまだ間口が狭い日本とロシアの人の往来と実際のロシア旅行の模様

  • 2018/6/15
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浜田和幸 でも、ロシアの人で、日本に関心を持って日本語を学んだり、日本の文化をいろいろと触れようとする人たちは、生の体験をしたいっていうことで、日本に行きたいっていう人もおられるでしょうし、逆に日本の人が、小川さんを通じて、いろんな観光とか、そういうのをお願いして日本から行く人。

 

でも、全体で見ると、人の往来っていうのは、すごい少ないですよね。だから、中国なんかは、去年だけで700万人も中国人が日本に来ているのですよね。日本からも300万人近くの人が、お互いに行き来しているのですが、それと比べると、ロシアと日本との間って、すごく、まだ。

 

小川勝也 そうですね。遠いですね。

 

浜田和幸 間口が狭いという。これは向こうで暮らしておられて、向こうの人たちと接しておられた側、日本からロシアに来る人たちと、日常的にお会いになっていて、どういうところにネックがあるという概念を見ておられますか。また、それを乗り越えて、もっと人の行き来が活発になるには、どういうような方法が考えられると思われますか。

 

小川勝也 そうですね。一番の理由として、距離的な遠さというのがあると思うのですね。ロシアの最西端、西なので、サンクトペテルブルクに関して。モスクワも、ほとんど西のようなものですけど、結構、飛行機で来ると10時間かかるわけですよね。その距離の遠さっていうのがあると思うのですね、一つとして。その他にも、ペテルブルクに交流できる日本人の絶対数が少ないっていうのがあると思うのですね。なので、そこがネックなのかなっていう。

 

浜田和幸 サンクトは、人口、幾らぐらいなのですか。

 

小川勝也 800万人くらいって言われています。

 

浜田和幸 モスクワもそうだけども、サンクトだって由緒ある歴史の宝庫みたいな所だから、日本からすると、ロシアの文化を体験しようと思ったら、モスクワとサンクト、両方セットにしたツアーとか、もっとたくさんの人が行っても良さそうに思うのだけど。

それは、値段が高いのかしら? 距離だけかな?

 

小川勝也 距離もそうだと思いますけど、値段はどうですかね。行こうという方は、多分、値段は、気にするとは思うのですけど、海外旅行っていったときに、ロシアだけが突出して高いってことはないと思うのですよね。

 

浜田和幸 そうだよね。ということはイメージ的に、ロシアが持っている強権的というか、プーチン大統領、元KGBで怖そうだっていう、そういうようなイメージがあるのかな?

 

小川勝也 あると思います。それも一つの要因としてあると思います。僕の所に申し込み、空港の送迎をお願いしたいっていう方も、治安の面とかで、かなり悪いイメージを、ロシアに持っていて、本当に大丈夫なのかと。1人歩きが、そもそもできるのか?っていうところまで心配される方もいらっしゃるのですね。

 

だから、ステレオタイプのイメージ、ロシアの昔のイメージっていうのが、かなりあって、もともとソビエトだった、共産主義だったとかっていうことで、あるのじゃないかっていうのはあると思うのですよね。

 

浜田和幸 確かにね。

 

小川勝也 そういうところもあるにもかかわらず、ロシアに来たいっていう方は、変わってらっしゃるから、いるのかなっていう部分があって。

 

浜田和幸 なるほどね。サンクトペテルブルク、あるいはモスクワを含めて、日本から来る人たちに人気が高いというか、ご案内されていたり、一番、人気の高い、どういう魅力というか、場所が多いですか。

 

小川勝也 そうですね。場所的には三つあると思うのですけど。エルミタージュ美術館が一番の、取りあえず、そこは展示物もそうだし、内装も見てみたいっていう方もいらっしゃるだろうし。あと、エカテリーナ宮殿。

 

浜田和幸 エカテリーナ宮殿ね。

 

小川勝也 そうですね。琥珀の間の、そういったものを見てみたいとか。あとは、ペテルゴフっていう所ですかね。その三つが、主に行きたい所の中心。あとは、ペテルブルクの中心地で、歩いていける所とかっていうことで、そうするとイサアク寺院であるとか、血の上の教会ですとか、そういった所があるのかなと思いますけども。

 

浜田和幸 なるほどね。大体、平均すると、何日間ぐらい滞在される方が多いですか。

 

小川勝也 2泊ぐらいが、一番。

 

浜田和幸 2泊3日?

 

小川勝也 2泊3日ぐらいが、一番、スタンダードかなっていう。3泊は、なかなか居ないかなと思いますね。3泊あると、余裕で見てられるかなって、ある程度の所は、全部、網羅できるかなっていう感じですね。

 

浜田和幸 なるほどね。そのホテルだとか、レストランだとか、美術館、劇場とか、そういう所は、予約だとか、サービスっていうのはどうなのですか。日本人の期待値と。

 

小川勝也 そうですね。実際、サンクトペテルブルク自体が、西側のヨーロッパに対する玄関ということで、日本人に対してだけではなくて、外国から来る観光客に対してのサービスっていうの、ホスピタリティーっていうのを、かなり気を使われていまして、ロシアっていうイメージからは考えられないぐらい、かなりいいサービスです。

 

丁寧な人も多いですし。もちろん、昔ながらの、全然、ぶすっとした感じで、ぶっきらぼうな感じの店員さんとかもいるのですけど、でも、そういったイメージでいくと、かなり、いいイメージを持つっていうぐらい、いいサービスで、気の利いたサービスとかっていうのがあります。実際。

 

浜田和幸 そうですか。

 

小川勝也 なので、予約とかも取ればしっかりしていますし、まず、嫌な目にあうっていうのはないと思うのですよね。その上では。

 

浜田和幸 そうですか。物を盗まれただとか、たかられたとか、脅されたとか、そういうのは、全くないですか。

 

小川勝也 そうですね。観光地なので、そういった部分はあるのですよね。ネフスキー通りって、一番目抜き通りなのですけども、そこを歩いていると、スリにとられてしまったとか、囲み強盗っていうのですか。

 

数人で囲まれて、持っているものを、全部、はぎ取られてしまうとかっていうのは、あるにはあるのですよね。だから、ちょっとコツがあって、ちょっと怪しいっぽいのが近づいてきたら、ささっと逃げるとか、ひと工夫が必要なことは確かなのです。

 

浜田和幸 レストランで、もちろんロシアに行ったのだから、ロシア料理っていうことを皆さん、希望されると思うのですけども、そういうロシア料理って、例えば、ロシアでの日本食って、どんなものか試してみたいというような人もいるでしょうね?

 

そういうので、おすすめのロシア料理のお店だとか、ロシア風の日本料理で、こんなに日本料理がロシアの人たちの間では、日本人が驚くような日本料理が出ていますとか、そういうのはありますか。

 

小川勝也 日本料理っていうか、日本料理ってなると、アメリカ発の寿司ロールとか、そういったものになってくるので、経路としては、日本から来た日本食っていうよりも、アメリカから来た日本食っていう位置付けになると思うのですね、ここの日本食。

 

そうすると、ぶっちゃけていうと、ロシアだけに限らず、他のどの外国でも提供されているような日本料理、いわゆる名前だけ日本だけども、アメリカ発の、アメリカンなアボカド巻きであるとか、サーモン巻きであるとか、そういった感じのものになってくるのかなっていう感じですね。

 

浜田和幸 ラーメン屋さんが、随分、流行っているっていう話を聞きましたよね。

 

小川勝也 そうですね。ヤルメンっていう。

 

浜田和幸 ヤルメン?

 

小川勝也 オープンして3年目ぐらいだと思うのですけど、もともと、東日本大震災のときに、ロシアが仙台を応援してくれたっていう、そのお礼として、ロシアに本物の。

 

浜田和幸 東北の人の?

 

小川勝也 そうですね。麺屋政宗っていう仙台を拠点にしたラーメン屋さんらしいですけど、そこが、いろいろ協力をして、お礼の意味で本物のラーメンを届けたいっていうことで、サンクトペテルブルクにオープンしたそうなのですね。今でも本場の日本の味を届けたいということで。

 

浜田和幸 日本の料理人の人が行って、作ってくれているのですか。

 

小川勝也 最初はそうだったのですけど、今は、日本のシェフの方がいらっしゃらないという状態みたいですけども。

 

浜田和幸 でも、ロシアの人がマスターして?

 

小川勝也 そうですね。作り方は。

 

浜田和幸 行かれた?

 

小川勝也 はい。たまに僕も行きます。

 

浜田和幸 どうですか。味は日本?

 

小川勝也 味は、本物の日本のラーメンかなという評価はできると思います。

 

浜田和幸 そうですか。サンクトペテルブルクというと、もともとプーチンさんの出身地で、私、以前、ノルウェーかスウェーデンか、北欧を訪ねたときに、そこの人に聞いたのは、プーチンさんが、まだ大統領になるもっと前に、北欧のほう回ったときに、日本のお店に行って、すごい舌鼓を打って、こんなおいしい食事は、ぜひ、ロシアにも誘致したいというので、そこで働いていた日本人のシェフの人をヘッドハンティングして、サンクトペテルブルクにカブトっていうね。

 

鎧かぶとの。カブトっていう名前の和食の店をオープンさせたのですって。そこは、自分が全部、お客を連れてくるから、宣伝とかしなくて、一切、いいと。自分の大事なお客さんを、常に連れてくるから、そのときだけ、ちゃんと本物の和食を出してくれればいいというので、そういうのがサンクトペテルブルクにできて、プーチンさんのお墨付きもあるので、結構、隠れた人気のお店だっていうことを聞いたことがあるのですが、カブトって、聞いたことあります?

 

小川勝也 いいえ、多分、今はないと思います。

 

浜田和幸 あるかどうか分からないのだけどね。今から20年ぐらい前の話ですけどもね。

 

小川勝也 なるほど。

 

浜田和幸 そういう土地柄というか、外の世界には、すごくオープンな。サンクトペテルブルクっていうのは、そんな感じですね。

 

小川勝也 そうですね。いろいろな面で、芸術の街でもあるので、サンクトペテルブルクに、音楽、バレエ、そういったものを習いに来る人たちが、すごく多いのですね。

 

浜田和幸 日本からも?

 

小川勝也 日本からもそうですね。バレエ留学は、ワガノワっていう学校がありまして、権威のあるロシアのバレエ。そういったものの学校がありまして、日本から留学する人も、もちろん。なかなか入れないのですけども、留学したくても。そういった方は、結構、いますね。そこを卒業した後に、ロシアでプロとして活躍されるダンサーの方も、もちろん、いらっしゃいますし。

 

浜田和幸 サンクトには、そういった形で地元の文化、芸術、経済とかお店もそうだけど、活躍している日本人、小川さん以外に頑張っている日本人の人っていうのは、結構、いるのですか。

 

小川勝也 そんなに多くはないと思うのですよね。基本的には生活手段が、なかなか自力で確立できる人っていうのがいないので。僕の知り合いで、ワガノワをまさに卒業して、プロのダンサーとして、今、頑張ってらっしゃる日本人の女性の方がいらっしゃいますけど、その他っていうと、ちょっと僕の個人的な友人である古物商の方。

 

浜田和幸 古物商?

 

小川勝也 はい。ロシアで買い付けたものを、日本でとか。

 

浜田和幸 なるほど。

 

小川勝也 逆の、日本のものをロシアに持って行っていってという、そういったことをやっている方もいらっしゃいますし、それ以外となると、なかなかいないですかね。あとは、女性でロシアの方と結婚されて、日本語の先生をやられている方とかっていうのもいらっしゃいますけど。

 

浜田和幸 日本語に限っていうと、小川さんも日本語を教えておられるでしょうけども、プライベートのレッスンっていう感じですよね?

 

小川勝也 はい。

 

浜田和幸 日本語学校みたいな所もあるのですか。

 

小川勝也 そうですね。私立の日本語学校もありますし、僕も、一部、そういった所で教えています。週に2、3回くらいですね。

 

浜田和幸 そうですか。

 

小川勝也 はい。あとは公立の小学校、中学校、向こうでいうと、学校って、日本とシステムが違うので、小中学校が一緒になっているのですよね。その学校とかで、ある学校では、日本語に特化したプログラムを組んでいる所がありまして、そういった所では、9歳とか10歳とかの子どもたちに、日本語を、まず、遊びながら教えようみたいな、そういった所もあります。公立で。

 

浜田和幸 そういう所で日本語を教えているのが、日本人の一つの、ロシア人で日本語を学んだとか、日本に住んだことがあるロシア人の人?

 

小川勝也 そうですね。まず、そういった所でちゃんと働けるのはロシア人の先生になるので、ロシア人の先生なのですけど、そこにプラス、ボランティアで。半分ボランティアで、日本の方、主婦の方とか、他の所で教えてらっしゃる日本人の先生とかっていうのが、手弁当で教えに来てたりとかっていうのはあります。

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